自動車事故での損害補償を考えた時「自動車保険」の他に「自動車共済」という選択肢があります。
どちらも基本的な補償内容やロードサービスなどに大差はありません。
ではいったい何が違うのでしょうか?
大きな違いは補償やサービスの提供をするのが「保険会社」なのか「共済組合」なのかという点です。
★ 保険会社が提供するもの → 「自動車保険」
(保険業法という法律に基づき不特定多数の人を対象)
★ 共済組合が提供するもの → 「自動車共済」
(営利を目的としない相互扶助の事業で地域・職業団体などの限定された人を対象)
「自動車共済」の最大のメリットは非営利で限定された人を対象にしているための掛け金の安さと言えるでしょう。特定とは言っても出資金を払えば組合員となり誰でも加入できる共済もあります。
保険会社にはない割引制度などもあり大幅な節約が実現する可能性もあります。
デメリットとしては自動車保険が専従者ばかりであるのに対して、共済には専従者が少ないために事故の対応力が劣る、過失割合の交渉が弱いということがよく言われています。
保険会社が経営破たんしても損害保険契約者保護機構によって保障内容は保障されますが、共済のは契約者保護を行う仕組みはありません。
大きな共済組合の破たんリスクは低いと考えられますが、運営母体をチェックする事も必要です。
自動車保険から自動車共済間で乗り換える事は可能です。しかし、等級の引継ぎができない場合や規定が異なる場合もありますので事前に必ず確認しましょう。
「自動車保険」と「自動車共済」
制度の違いや仕組みを理解してライフスタイルに合ったものを選びましょう。