前回はベトナムの自動車保険のお話をさせて頂きました。
海外・自動車保険 … そう言えば!
私が以前住んでいたマレーシアも自動車保有率が非常に高く、交通事故で死亡する確率は日本の4倍以上とも言われています。
渡航前に治安の事ばかり心配していた私に
「自動車事故にだけは絶対気を付けるように!」
とマレーシア在住の友人がアドバイスをくれる程に、日常的に追突事故や接触事故、人身事故も高い確率で起きていました。
マレーシアには定期的な車検制度がありませんが、1年に1回更新のロードタックス(道路税)を必ず支払わなくてはいけません。
このロードタックスの更新は「自動車保険に加入している事」が前提となりますので、保険の手続きと同時に行う事が通常です。
保険加入が義務付けられているのは「対人賠償責任保険」です。
第三者に対する対人賠償ですので日本で加入の義務がある「自賠責保険」と似たような保険と言えます。
ただ、保険を一度でも使うと保険料の無事故割引がなくなってしまう事や、警察からのレポート発行費用などを考え、自動車修理費用が非常に安い事もあるため示談の方が得である場合が多く、地元のマレーシア人は示談を希望する場合がほとんどだと言います。
実際に信号待ちで止まっていた友人の車が後方車に突っ込まれた事故での保険会社の対応を見ていると
「自動車保険はロードタックスの飾り」
という意識があるのでしょうか。
保険会社の対応を不安に思っていた方も多かったです。
国によって自動車保険の補償内容や制度は違いますが、日本では事故に遭った場合や保険を使うべきか否か、適切な判断を損保会社がアドバイスしてくれますので、いざと言う時に頼りになり非常に安心ですね。