自動車保険知って得するブログ
記事一覧マレーシアの自動車保険は?
前回はベトナムの自動車保険のお話をさせて頂きました。
海外・自動車保険 … そう言えば!
私が以前住んでいたマレーシアも自動車保有率が非常に高く、交通事故で死亡する確率は日本の4倍以上とも言われています。
渡航前に治安の事ばかり心配していた私に
「自動車事故にだけは絶対気を付けるように!」
とマレーシア在住の友人がアドバイスをくれる程に、日常的に追突事故や接触事故、人身事故も高い確率で起きていました。
マレーシアには定期的な車検制度がありませんが、1年に1回更新のロードタックス(道路税)を必ず支払わなくてはいけません。
このロードタックスの更新は「自動車保険に加入している事」が前提となりますので、保険の手続きと同時に行う事が通常です。
保険加入が義務付けられているのは「対人賠償責任保険」です。
第三者に対する対人賠償ですので日本で加入の義務がある「自賠責保険」と似たような保険と言えます。
ただ、保険を一度でも使うと保険料の無事故割引がなくなってしまう事や、警察からのレポート発行費用などを考え、自動車修理費用が非常に安い事もあるため示談の方が得である場合が多く、地元のマレーシア人は示談を希望する場合がほとんどだと言います。
実際に信号待ちで止まっていた友人の車が後方車に突っ込まれた事故での保険会社の対応を見ていると
「自動車保険はロードタックスの飾り」
という意識があるのでしょうか。
保険会社の対応を不安に思っていた方も多かったです。
国によって自動車保険の補償内容や制度は違いますが、日本では事故に遭った場合や保険を使うべきか否か、適切な判断を損保会社がアドバイスしてくれますので、いざと言う時に頼りになり非常に安心ですね。
ベトナムの自動車保険
9月に入りましたが、みなさん夏休みはどのように過ごされましたでしょうか?
私はお盆休みを利用して、お友達家族に会いに初めてベトナムのホーチミンに行って来ました。
ベトナムは「バイク天国」とも言われていますが、道路を埋め尽くすかのようなバイクの数・数・数!
それに加えて車の交通量も多く、バイクと車、その合間をススス~と横断する通行人(神業です)と、鳴りやまないクラクションがそれはもう衝撃的でした。
「あっぶないっ!!」
と何度も声が出る程の、接触ギリギリな素晴らしい運転技術。
これじゃあいつ事故が起きてもおかしくありません。
ドライバー達は自動車保険にちゃんと加入しているのだろうか…?と、疑問が浮かびあがります。
実はベトナムにも日本の自賠責保険と同じような制度の「強制保険」があります。
全ての車両・バイクは強制保険に加入しないと購入や車検が通らないそうです。
ところが、バイクは保険の加入率が数%とも言われており、全体を見ても自動車保険の加入率はまだまだとのこと。
事故に巻き込まれてしまったら…?
残念ながら相手側からの補償は期待できないと心積もりしておいた方が良いようです。
自動車保険があまり普及していない国を訪れてみて、日本の自動車保険制度は万が一の事故に対する補償がしっかり整っている事を改めて実感しました。とても安心ですよね。
ベトナムで生活される方、出張や旅行で訪れる方がいらっしゃるようでしたら、安心のために海外旅行傷害保険に入っておくことを心からおすすめいたします。
事故を起こした時には必ず等級が下がるの?
自動車保険について調べた方や加入されている方なら「等級」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「事故を起こして保険を使うと等級が下がって保険料が高くなる
保険を使わなければ等級が上がって保険料がだんだん安くなる」
というイメージを持たれている方がほとんどだと思います。
初めて自動車保険に加入すると、等級は6級からスタートです。
1年間事故がなく保険を使わなかった場合、等級は1級増えて7級に。
事故を起こして保険を使った場合は3級減って、等級は3級になります。
では事故を起こしてしまうと、必ず等級は下がり保険料は上がってしまうのでしょうか?
実は等級が下がらない、いくつかの例外があるのでみてみましょう。
◆ノーカウント事故
人身傷害補償保険、搭乗者傷害保険、無保険車傷害保険だけ請求する場合
弁護士費用保障特約、ファミリーバイク特約、ファミリー障害特約の請求
◆自賠責保険の補償範囲内の事故
障害による損害(ケガ):120万円
死亡による損害:3,000万円
後遺障害による損害:4,000万円 の範囲内
◆事故が起こっても保険を使用しない
自腹で損害の負担額を支払った場合
どうでしょうか。
自動車保険は事故を起こしてしまった時に必ず等級が下がる訳ではなく、使用する保険・事故の種類によって変わってきます。
等級は割増・割引率なども保険会社によって違ってきますので、保険会社に質問し自己判断をしないように注意していきましょう。
自分や同乗者の補償
私が以前暮らしていたマレーシアでは子供(小学生です)の学校送迎は
・スクールバス
・親が車で送迎
・ドライバーを頼む
と、だいたいこの3つから選択するご両親が多かったです。
私の子供の学校はスクールバスは無し。私自身が車を持ってない。と言う事でドライバーを頼んでいたのですが、このドライバー探しが本当に大変でした。
「私の車には搭乗者に対する保険も付いていますよ!」
と、アピールしてくれたドライバーさんと契約するも、送迎当日
「あの、搭乗者に対する保険は付いているんですよね?」と確認する私に
「はい?そんな事言いましたっけ?」
と、笑顔でサラリと言い放ち子供を乗せて学校へ。
ドライバーとは言っても近所のおじ様、おば様達がボランティアのようにやってくれているので、私も「致し方無い…」と済ませてしまったのが何ともマレーシアマジックでした。
このドライバーさんは搭乗者に対する保険は付けていなかったようですが、任意保険の補償のひとつに
「人身傷害補償保険」
があります。
この保険は事故相手がいるいないには関係無く、契約者や同乗者が自動車事故によりケガや死亡してしまった場合、過失割合に関係無く実際にかかった損害額を補償してくれます。(契約時設定の保険金額上限まで)
相手がいる事故の場合でも、示談の成立に関係無く保険金が受け取れますので、治療費などの支払いを気にする必要が無いので安心です。
また、契約者以外の車に搭乗中の事故や、歩行中の自動車事故なども補償するタイプも選択することができますので、人身傷害補償保険を契約される際にはぜひ保険会社に問合せをしてみてください。
飛び石でフロントガラスに傷が!?
運転中に前方車や対向車が石を跳ね飛ばしてくる事があります。
飛び石でフロントガラスにひびが入ってしまう事も!
私も一般道を走行中、飛び石がフロントガラスに当たり修理費を要求……
された事があります(笑)
飛び石が当たったという相手側のフロントガラスも、私が跳ねた石で出来たと思われる傷が1つも無く、保険会社に連絡し警察に来てもらったところ「実際には誰が跳ねた石かは断定できない」という事で私が修理する必要はありませんでした。
飛び石のほとんどのケースは加害者を特定する事が難しく、一般的には損害賠償請求ができません。
では、飛び石でフロントガラスが割れてしまった時などは車両保険は使えるのでしょうか?
飛び石による修理は自動車保険の補償範囲内に入ることが多いです。
車両保険をつけていれば修理代から免責金額を引いた金額が支払われます。
ですが、飛び石事故は「1等級ダウン事故」で翌年の保険料も上がってしまいます。
修理をする場合は保険を適用するか、自己負担で直すのか、どちらが安く抑えられるのかよく検討してみてください。
自分で計算するのが心配な時は契約している保険会社の事故担当者に相談しながら決めることもできます。ぜひ相談してみて下さい。
無い傷を指さし「フロントガラスを全て取り換えろ!この傷も!あっちの傷も直せ!」と、難癖をつけて来る方が相手の場合には弁護士か警察に相談です。